ひろゆきの本を読んだ。正直、「どうせ論破芸人のエッセイでしょ」と半分なめていた。ところが読み進めるうちに「俺もそう思ってたわ」という箇所が次々と出てきて、気づけばページが進んでいた。
■ 本書の概要
本書のテーマは、経済成長が見込めない社会で、会社に搾取されないよう自分の身を守りながら、ワンチャンを狙って攻めていける「攻め方」と「守り方」を身につけることだ。タイトルの「無双」とはその状態を指す。構成は個人の「攻め方」「守り方」、そして経営者視点での「企業の論理」という3軸で成り立っている。
■ 一番刺さったのは「著述家は最強」という話だ
ブログを書いている身として、これは腹落ちした。記事を一本書けば、それは資産として永続的に働き続ける。株の配当と同じ発想だ。僕はinvestors-wb.comで企業分析記事を書いているが、正直「続けることに意味があるのか」と迷う瞬間もある。でもこの本を読んで確信した。
■ 「ニコニコしとけばいい」も、実はかなりの正論だ
ひろゆきはよく「人に好かれた方が得」と言う。これ、ビジネス書っぽく言えば「人的資本の最大化」なのだが、ひろゆきはシンプルにそう表現する。コンサル業務に携わっていると、仕事の質より「この人と一緒に仕事したいか」で案件が決まる場面をいくつも見てきた。技術や知識より先に、人柄が信頼を作る。将来、社労士として独立するとなればなおさらだ。顧問先は人で選ぶ。
■ 「無料サービスはとりあえず登録」も、投資家的には完全に同意
コストゼロでオプションを持つ、という考え方は投資と同じだ。初期のYouTuberなど、たまたまそこにいた人が利益を得る事例を引き合いに出して、とりあえず試す、合わなければ捨てることを推奨している。当たればラッキー。ローリスク・ワンチャン狙いは人生戦略の基本だ。
■ 「ワンチャン狙う」は本書を貫くキーワードでもある
本書のメインテーマは、「個人として、ワンチャンを狙いながら幸せを目指す」という生き方の提唱だ。これを読んでいて思ったのは、ワンチャンは準備した人間にしか来ない、ということだ。新しいサービスに登録し、新しい業界に首を突っ込み、書き続けることで、いつかその「ワンチャン」がやってくる確率が上がっていく。宝くじは買わなければ当たらない。
■ 気になった点を一つ挙げるとすれば、各トピックの深掘りが浅いこと
「フムフム、なるほど!…あれ?もう次の話?」という感じで、内容がいまいち記憶に残らないという他の読者の声には同意する部分もある。ただ、それを逆に言えば「2時間で読めてエッセンスだけ吸収できる」本でもある。行動を促すきっかけとして読むなら十分だ。
■ まとめ
ひろゆきの言葉は時にキツく、反感を買いやすい。でも本書に限っては、言っていることの本質は至って真っ当だ。「会社に全部預けるな」「書け」「試せ」「ニコニコしろ」。難しいことは何も言っていない。それができているかどうかが問題なのだ。
気になる人はまず手に取ってみてほしい。2時間あれば読める。









