【読書録】「オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資」

最近Kindle unlimitedに登録しました。やはり投資本を中心に読んでいることが多いです。

今回私が読んでみたのが「オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資」。Twitterで10万人のフォロワーを有する長期株式投資さんが書かれた本です。

●感想

初心者向けに書かれた本で、これからさあ株式投資を始めようという方にとっては良い本なのではないかと感じました。反対に既にある程度企業分析しつつ、自分なりの投資法を確立している人にとっては物足りない内容になりそうです。

●気になった点

最初の方で、日本株への投資がアメリカ株と比べて有利であるという記述がありましたが、これは間違いではないかと思います。もしかしたら、初心者向けの本なので敢えて説明を省かれたのかもしれません。アメリカ株からの配当金への課税は、確定申告することで回避することができます。

(参考資料) 日本経済新聞 2020年4月5日

●参考にしたい点

①企業ごとの配当方針をチェックする

永らく増配を続けている企業のIRから今後の配当方針に関する記載を読むことできます。今まであまり詳しく見ていなかったので参考にしたいです。

②海外企業ではなく、海外でも活躍する日本企業に投資する

二重課税を理由にされておりましたが、情報の仕入れやすさ、情報の非対称性の面から私は日本人には日本企業への投資が有利なのではと考えました。日本でもサービスを展開していて投資したい企業があれば可能な限り調査して投資対象とするのはアリだと思います。コストコやコカコーラあたりは、成長力、安定、日本での展開から投資妙味がありそうです。

③長期投資を前提とする

あくまで長期保有を前提とし、インカムゲインを積み重ねて行くということです。フィリップ・フィッシャーが携帯電話会社モトローラを死ぬまで持ち続けたことは有名です。少し利益が出たからといって売らないようにしたいものです。

●まとめ

全体的な感想として再現性があるか?と言われるとそうでもないかと感じました。その時の相場の良し悪しにも振り回されるでしょう。含み損を抱えている時に、本当に資金を追加していけるかというのは個々人の収入やメンタルに左右されそうです。ただ、ディフェンシブ株をコツコツ積み立てて長期的に受け取る配当金を増やしていこうというマインドは投資の王道だと思いますので、入り口の本として概ね良書だと感じました。

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