銀行を辞めそうだった時の話

2020年ごろ、銀行を辞めようと本気で考えたことがあります。理由は単純で、仕事に対する向き不向きとか将来への迷いが重なったからです。具体的に言うと、売ってる商品への納得のいかなさ、それでもノルマがあって売らないといけない。その辺の心の中での折り合いのつかなさ、などです。他に多々ありますが割愛、、、

当時は周囲の反応も重く感じました。上司からは強く引き止められ、会社の採用担当や面接官まで登場して、説得や飲み会に連れ回されました。当時は、かなり離職率が高かったみたいで、組織としての投資や期待の回収が動いていたのだと思います。それは、自分の意思を尊重してくれない冷たさとか、逃げられない重さとして実感されました。

誰に相談しても、理解してもらえるとは限りませんでした。この時は、孤独でしたが、その孤独が、自分の人生は自分でよく考える、という当たり前のことを強制的に教えてくれた気がしてます。結局のところ辞める案は一旦保留にし、のんびりと転職活動をしていました。

それからしばらくして、自分の意思とは別に、組織の判断で出向という形になりました。最初は戸惑いもありましたが、1〜2年目で自分に向いていると感じ、組織も同じ印象を持っていたようです。

ところが3年目、仕事を引き受けすぎた結果、疲弊して1ヶ月の休職を経験しました。これは以前他の記事でも書いた通りのお話ですが、この時点で、「自分には限界がある」という現実を痛感しました。

今となってみれば、辞めたいという気持ちも、孤独な葛藤も、無駄ではなかったように思えます。あの時の経験があったから負荷のセーブの仕方や、必要なときに「ノー」と言う勇気を、身体で覚えることができました。歳を重ねてから、家族もいる状態だと、辞めると悩むことすら許されないのかもしれません。

まだ完全に悟ったわけではありませんが、あの頃の苦悩は、今の自分の判断力や耐性の礎になっています。

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