文系大学院進学へ迷っている人へ①  院に行くと本当に「詰む」のか

この時期は大学院試が実施される頃だなぁと思い、この記事を書くことにしました。

今から数年前、私は大学生でした。大学生時代の私はとにかく働くのが嫌で、どうやったら働かないで生きていけるかばかりを考えていました。嫌というよりは怖かったのかもしれません。

結局、大学4年になっても就活は全くせず、かといってバイトやサークルに打ち込むでもない無為な生活を送っておりました。私が所属していたゼミのメンバーは、皆熱心に就職活動しており、毎週ゼミで聞かれる内定状況の進捗確認が憂鬱だったのを覚えています。

唯一、株式投資だけは真面目に勉強しており少額ながら利益も出ており、この道で食っていけたらなあと漠然と考えていました。図書館に篭り金融関連の本は一通り読み漁り、金融論の講義が楽しみだったの覚えています。

そんな私を気にかけてくれていた教授が「そんなに株式投資が好きなら大学院で研究してみてはどうか」と持ちかけてくれました。卒業が残り4か月に迫る11月の終わり頃だった思います。

一気に道が開けた気がしました。私の頭にそんな選択肢は無かったのです。大学院に行こう、と即決しました。決めてしまえば、あとは勉強するのみです。

私の大学院では、院試科目は英語と専攻分野の小論文でした。英語はやや不得意でしたので、試験本番までの勉強の大半は英語に充てました。年末年始はずっと勉強していた記憶があります。専門分野の経営学は、株式投資で得た知識がそれなりにありましたので、特に心配ありませんでした。

結果は無事合格。私は晴れて大学院生となりました。2年間の追加モラトリアムです。

実を言うと勉強する過程で、文系の大学院に進学して本当に大丈夫なのか?という心配は生まれていました。一度決断したとはいえ、人間迷うもの。一般に文系大学院は就活に不利、頭でっかちで使いづらい、潰しが効かないなどと言われがちです。この記事を読んでいる人も同じ心配をしている人もいるのではないでしょうか。(文系大学院と検索すると不穏な予測キーワードが並ぶ、、)

ただ私の場合、働きたくないから大学院に行くことにした人間なので、就活に不利になると言う点についてはあまり気にしないことにしました。

もう一点、学費の問題がありました。こちらは株で稼いだ資金とアルバイトでなんとか賄えそうでした。文系大学院は、理系のように研究室に詰めて研究漬けとはなりませんので、アルバイトは可能です。

幸運なことに、院試の成績から奨学生に選ばれ学費を免除してもらえることになりました。これは私が優秀ということではなく、文系大学院に進学する学生自体が非常に少なく、奨学金が得やすい状況だったのです。

文章に書き起こしてみると行き当たりばったりだなと思いますが、自分の好きなことを突き詰めていた経験が、土壇場の自分を助けたのではと思っています。いずれにせよこうして、2年間の文系大学院生活を送ることになったのです。

(続きは明日以降投稿します)文系大学院進学へ迷っている人へ② 〜院生生活編〜

参考資料 文部科学省「令和元年度学校基本調査」

客観的データとして理系と比べて文系分野の正規職員比率は低い。

元データhttps://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_1.pdf

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